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働きがい改革セミナー③(セミナーその2)

今回は2019年2月初旬に実施された「働きがい改革セミナー」の様子をお伝えします。
第二部のセミナーでは弊社からも『"働きがい改革"への取り組み』と題し3名の社員がリレー形式で講演をさせて戴きました。

  1. 『会社組織としての取り組みについて』
  2. 『ネクストリンクスに於ける事業改革』
  3. 『個人・マインドの改革』
■『会社組織としての取り組みについて』
講師:ネクストリンクス 小山
ここからはネクストリンクスが考える「働きがい改革」への取り組みについて3名によるリレー形式で事例を紹介させて頂きます。
■働き方改革に対する疑問点
まず、日本政府が掲げる働き方改革への疑問点を挙げて行きたいと思います。
  1. 『労働制度の改革によって日本経済の成長、ひいては企業の成長が本当に実現できるのか?』
    企業風土は「性格」、企業文化は「価値観」と言われていますが、制度のみでは本当の意味での企業文化、風土が醸成されない。 法令順守の為のネガティブな改革となってしまっては逆に企業としての活力を失う恐れがあると考えます。
    また、働き方改革によって、肝心な場面で踏ん張る力をなくしてしまい、今まで培ってきた、 日本企業の品質・サービス向上の精神が損なわれてしまうのではないかと危惧しています。
    今必要なのは企業文化や企業風土を変えていくことではないでしょうか?
  2. 『イノベーションの欠如の解決策が「付加価値の高い産業への人材シフト」で本当に良いのか?』
    商品・製品、プロセス、組織等に於いて、今までに存在しなかった価値観を生み出す事こそが「イノベーション」です。 日本政府が掲げる方針のとおり、労働者に積極的な人材シフトを促す事で本当にこのイノベーションが実現できるのでしょうか?
    イノベーションを実現するためには企業自らが積極的に人材育成を行い、社員一人ひとりが伸び伸びと 活躍できる環境を創る事こそが重要だと考えます。
日本政府が掲げる制度は「積極的なIT活用によって生産性向上を促す。」、「長時間労働の解決が見込める。」、
「賃金制度の改善」など「働き易さ」に特にフォーカスされているように感じます。
■ネクストリンクスの考える働き方改革
「働き易さ」も大切ですが、「企業風土を積極的に変革する。」、「積極的に人材を育成する。」など、 社員一人ひとりが生き生きと働ける環境作り、いわゆる「働きがい」を感じる事が出来る環境づくりこそが重要であると考えます。
「働き易さ」と「働きがい」は一対の車輪の様なもので、どちらも欠かす事が出来ない物だと考えてます。 制度による「働き易さ」だけではなく、これから日本の企業に必要な観点は、社員の「働きがい」の実現であり、 「働きがい」こそがこれからの企業の原動力になると私達は考えています。
私達の考える働き方改革は以下のとおりです。
  • 単なる「時短」「生産性向上」は求めない。
  • 仕事の質の改革を通じ「自己改革」「組織改革」「企業改革」を推進する。
この成果と喜びで『働きがいを感じる集団』になる。目指す物は単なる「働き方改革」ではなく「働きがい改革」です。
私達が描くビジョンは、中小企業が持つ、真面目、愚直、地道、突き進める、諦めない。に加え、
「ネクストリンクスと付き合うと何だか楽しいんだよな。」「何だか面白い事をやってくれそうだ。」という 期待感を持って戴ける様な会社、何処にでもある会社ではく、何処にも無い会社。これを目指して行きます。
■事例:組織運営方法の変革
現状の課題
先に述べたビジョン実現の為には、もっとお客様の方を向いてスピード感を持って行動したいと考えています。
その想いとは裏腹に、現状のスピード感に疑問を感じる事が多々ありました。 何故だろうかと議論を重ね「判断のプロセスに問題があるのではないか?」という仮説に辿り着きました。
従来の仕事のやり方は「ピラミッド型」の組織構造でトップダウン形式で組織が運営されていました。
この場合、上司に判断を委ねることが多く、決断・結果を待つ、受身の姿勢となるケースが多く見受けられました。
組織階層が深ければ深いほど、決定までに時間を要し、スピード感のある対応が困難な状況になります。
また、現状私達は「出来る限り正しく事実を上司へ報告し判断を待つ。」という結論は人任せの受身の組織にもなっていました。
「ピラミッド型」から「ネットワーク型」へ
この状況を打開する為には、多対多の情報交換がし易く、それぞれが一定の裁量権を持って 自らが結論を出し行動できる環境・組織であるべきだと考え、従来の「ピラミッド型」から「ネットワーク型」へと組織構造の変革に取り組みました。
「自らが結論を出し行動できる環境・組織」と言えば聞こえは良いのですが、実際は「自分で何処まで決めたらいいのか?」
「自分で判断したが自信が無い。本当に大丈夫だろうか?」と疑心暗鬼のスタートでしたし、非常に難しい取り組みでした。 組織構造の変革の着手から数ヶ月間、常に周囲から「で、自分はどうしたいの?」「で、いつ行動に移すの?」と問われ続け、 色々と考えさせられる数ヶ月でした。
「自分ごと化」
そうした中、どうしたいかという結論を持って議論をするようになり、指摘を踏まえて次はどうするかを決めて議論を終える。
「他人事」では無い「自分ごと化」が、どんどん組織全体に広まって行きました。
「自分ごと化」が進むにつれ、「日々の仕事に流されている。」「目指す方向が定まっていない。」「本当に前進しているのだろうか。」 といった疑問が解消されて行くことに気づきました。
これは、徐々に組織全体に好循環を始めている、少しずつ良い変化を感じ始めている。そういった状況だったと思います。
私達が考える「働きがい改革」
まだスタートしたばかりで今後も継続して取り組んで行く訳ですが、 一人ひとりが活性化する事で組織全体が活性化し、安易に流されない、肝心な場面で踏ん張りがきく個人・集団となり、 会社全体としての競争力が強化される。と考えています。
また、会社そのものが魅力ある集団へ変革し、ポジティブに取り組む仲間が自ずと集まり、 その結果として仕事のやり方も変化し、仕事の効率化が進むと考えています。
新しい事を始めるのもとても大切です。現状のやり方を積極的に見直す事により、その過程で自己改革が進み、 事業改革が進み、組織改革が進む。その先に会社と社員の成長があり、結果として社員一人ひとりが働きがいを感じる事が出来る。
これこそが私達が考える「働きがい改革」です。

──ご静聴ありがとうございました。
■『ネクストリンクスに於ける事業改革』
講師:ネクストリンクス 角脇
本来の事業そのものの見直しというテーマでお話させて頂きます。
ネクストリンクスの本業は何かと言うと「システム開発」という事になります。
事業の改革の実現のあたって先ず始めに自分達の仕事の棚卸しを行いました。
自分達が当たり前のように行っている業務について、改めて見直す機会を作り現状を分析するのが目的です。
棚卸しのチェックポイント
  • 現在の仕事のやり方を敢えて「否定」してみる。
    ⇒ 敢えて否定する事で新しい気付きが得られる。
  • 「やらないこと」を決める。
    ⇒ 限られた人材、リソースで最大限の成果を上げる為に「やらない事」を決める。
  • ITなどツール活用のアイディアを練る。
    ⇒ IT活用に向けた仕事のチェックポイントを明確にする。
仕事の棚卸しで気付いた点
  • システム開発ありきでは、お客様の課題解決に繋がらない。
    ⇒ システム開発前提で考えてしまうと、お客様にベストな提案が出来ない。
  • 開発作業に忙殺され、本当に価値のある仕事が出来ていない。
    価値のある仕事:お客様との接点構築、提案活動、将来のビジネスを作る為の事業戦略の立案など
  • 革新的なITを活用するためには何よりも工夫が必要。
    ⇒ RPA等のツールを使いこなす為には先ず工夫をし、自分達の仕事に実際に取り入れる観点が必要。
作らない技術
仕事の棚卸しの結果、現在取り組んでいるテーマが「作らない技術」です。
我々は作る事が本業なのですが、敢えて逆転の発想で「作らない」をテーマに挙げました。
システム開発に於いては作らない事が「品質向上、コスト削減、納期短縮」の究極の対策であると考えています。
「作らない技術」を実現する為の方法として、社外・社内を問わず既に存在するリソースを最大限に有効活用する
という事を考えました。社内を見渡すと過去の成果物が多く存在していますし、社外にも便利なツール、サービスが多数存在します。
開発技術という観点でも最新の開発技法を取り入れる事で生産性の大幅な向上も見込めます。
使える物を最大限に利用する事が「作らない技術」だと考えます。
作らない技術の効果
「作らない技術」を実践する事による効果としては以下の2点が挙げられます。
  • 開発時間を減らす事で、より付加価値の高い取り組みに時間を使う事が出来る。
  • 作らずに目的を達成する事で、企業としての付加価値生産性が向上する。
結果として、会社が目標として掲げている「課題解決型企業」に一歩近づく事が出来たのではないかと思います。
「作らない技術」を実際に行って分った事を挙げます。
  • 働く時間を短縮しても工夫次第で仕事の質を高める事が出来る。
  • 必要な時は残業もするが、仕事にメリハリを付ける事で仕事が面白くなる。
  • 既存のリソースを有効活用する事で、一から開発する事が当たり前の世界から脱却できる。
これらを踏まえ、次は「作る仕事」から「工夫する仕事」への改革に取り組もうと考えています。
まとめ
自分達の仕事を減らす「提案」を行い実践した結果、お客様から頂ける仕事が増えたと思います。 理由としては、システム開発という垣根を取り払った結果、選択肢が増え、ビジネスの世界が広がったのではないかと思います。
また、今回の取り組みで、自分達で自分達を変えた・変えられた喜びを得られました。
今回、事業改革に取り組み、達成感を「働きがい」に繋げる事ができるという実感を持てた事が、一番大きな成果だったと
感じています。

──ご静聴ありがとうございました。
■『個人・マインドの改革』
講師:ネクストリンクス 唐木
非常に私的な、実際の取り組みの話をさせて頂きます。
「そんな個人的な話をしてどうするんだ」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが(笑)
「コイツ、こんな事を考えていたんだ」という事を思って苦笑いして戴きながら話を聴いて戴けたらと思います。
はじめに
帝国データバンクが集計した働き方改革の意識調査の結果に於いて「従業員のモチベーション向上が重要」 という回答がトップという結果でした。
政府は時短などを中心に、従業員の負担の軽減がモチベーションの向上に繋がるという取り組みをしているかと思います。 本当にそうなのかと言うと、逆に法令順守の為のネガティブな改革になってしまうのでは?とも言われています。

私達の考え方としては、仕事に対する満足感。つまり「働きがい」を作り出すことこそが重要であると考え、 その為に今回のテーマでもある「企業風土改革」を行う必要性があると考えております。
では、企業風土改革はどうすれば出来るのか―?を考えた結果です。
  • 会社を変えるには、チーム(事業部など)の改革が必要。
  • チームを変えるには、個人の改革が必要。
  • 個人をかえるには・・・徹底的に自分を見直す。
私達の会社では「一人ひとりが自己改革」という事で、自分の見直しを徹底的に実践してみました。
自分を取り巻く環境の見直し
まず、自分を取り巻く環境を見直したところ、次のような状態でした。
  • 毎日の仕事に疲弊。⇒「残業しても仕事が終わらない!?」
  • 自分の仕事を依頼した営業アシスタントも疲弊。
  • 忙しいのに業績はなかなか上がらない。
この状況を改善しなければいけない!営業活動の改革をしなければダメだと思いました。
営業活動改革の為に何をやったらいいのかという事で先ず「YWTI」の実施に取り組みました。
Y:やったこと(計画的に実施する)
W:わかったこと(気付き、理解する)
T:次にやること(Wの結果を踏まえて)
I:いつやるのか(計画するだけでは駄目。放置しない)
Y:やったこと
Y:やったことでは、 何故、忙しいのかそれをまず理解する為に、営業業務の棚卸しを実施しました。
次に、やるべき仕事は何だろう?「のべつまくなし」に仕事をやっていたのではないか―?という事で、 仕事の重要度の再確認を行いました。
そして「会社の目標」と「自分の目標は本当に一致しているのか?」を見直しました。
その為に棚卸しを重視し、徹底的に棚卸しをやりました。
結果として、会社に求められている自分の役割、そして自分自身を客観的に見る事が出来ました。
W:わかったこと
W:わかったことでは、以下のように「自分の心の奥底」が見えてきました。
  • 達成が困難な受注予算との乖離による虚無感。
  • 求められる仕事は何でもやろうと、営業工数が増加。
  • 会社が求める営業スタイル(顧客密着型)と、自分が望むスタイルとの乖離。
「会社が求める事に対して、頭は理解しているが身体が拒否をしている」という事が判りました。
結果的に営業に対して納得して仕事をしていない、「働きがい」を感じていないのだという事が判りました。
自分を肯定せず、否定することを前提に見直しをした事で本当の自分を理解する事が出来たのではないかと思います。
T:次にやること
T:次にやること
そして、W(わかったこと)でさらけ出した自分を糧に、次にやるべき事をまとめました。
  • 意識の見直し ⇒ 仕事は「自分ごと」になっているのか?
  • 役割の見直し ⇒ 本当に求められていることは何だろうか?
  • 現業の見直し ⇒
    • 本当に必要なものは何なのか、業務の取捨選択をする。
    • 捨てる勇気を持ち、無い袖は振れないと云う事を理解する。
    • 思っているだけでは駄目、行動に移す!!
そして、働きがいとは会社が用意する物ではなく、自分が作り出していくものだと気付きました。
個人の働きがいが、チームの働きがいになり、最終的には会社の働きがいになると痛感しました。
I:いつやるのか
最後に「いつやるのか?」という事で──。
「これ、いつやるの?今やらなきゃダメなんだろう!?」という事を昔、ずっと言われていました。
今回の取り組みを通じ、「自分でこれをやる。自分でやるんだという意識を持ってやると言う事が重要」だと気付きました。
「働きがい」を個人として理解した部分としては、「会社指示による仕事の遂行ではなく、求められている役割・目標に対し、自らが深く理解し、考え納得して進めて行く」 これが正に「働きがい」だと思っております。

──ご静聴ありがとうございました。
←第二部:セミナーその1